【イベント】株式会社アイセロ様
『食を通して健康を考える講演会』開催

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2023年11月22日(水)12月6日(水)の2日間『食を通して健康を考える講演会』が株式会社アイセロ様本社にて開催されました。近年、多くの方が健康に対する意識を高め、食生活改善に注目しています。そこで今回は、昨年に引き続き株式会社アイセロ様にご招待いただき、弊社事業サポート部 管理栄養士の牧野が健康に関する最新情報をお届けいたしましたので、当日の様子をレポートいたします。

アイセロ様と健康経営への取り組み

株式会社アイセロ様は、とよはし健康宣言事業所表彰制度で殿堂入り(第1号)を受賞されるなど、従業員様の健康づくりに積極的に取り組まれている企業です。今年も全国労働衛生週間に合わせて、健康に関する取り組みを実施されました。

全国労働衛生週間とは、労働者の健康管理や職場環境の改善など、職場での自主的な活動を促して労働者の健康を確保することを目的に、毎年全国で行われている運動です。
従業員様の健康意識を高めることを目的に、この度メーキューへ講演をご依頼いただきました。

アイセロ様 本社

アイセロ従業員様のお悩み

今年の5月より新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行し、それに伴って外出自粛が少しずつ解禁されていきました。とはいうものの、アイセロの従業員様の中には自粛期間が長く運動する機会を取り戻せない方や、体重が増えてしまった方、食事のバランスが乱れたままになってしまっている方などがいらっしゃるとのことでした。
そこで今回は、健康でいるための「最強の食べ方」について、2つの観点で弊社牧野より講義をさせていただきました。

バランスの取れた食事

そもそも、バランスが崩れた食事とはどのような状態を言うのでしょうか。麺ばかり食べていたり、お菓子ばかり食べている状態がよくないというのは、すでに常識として浸透しています。しかし、多くの方が気にする炭水化物やカロリーというのは、ただ減らせばいいというわけではないと、牧野は言います。

「炭水化物を過度に抜くダイエットは、低栄養性脂肪肝になる恐れがあります。炭水化物は体を動かすエネルギー源です。それを制限すると脳が飢餓状態だと判断し、体の中にエネルギーをためるように指示を出します。その結果、体中の脂肪を肝臓に蓄えてしまい脂肪肝へと繋がります。
また、カロリーが低ければいいというものでもない。カロリーハーフのマヨネーズが分かりやすいのですが、これは、確かにカロリーや脂質は抑えられています。しかし、砂糖が添加されていたりします。カロリーを制限したとしても糖質を摂り過ぎていれば、糖尿病になる可能性もあります」

アイセロ様 麺類メニュー例                            カロリーや塩分の表示を行っています

では、バランスよく食べるための目安はあるのでしょうか。

「簡単な目安があります。拳を作ってみてください。それが最適な1回分の炭水化物の量なんです。そして、次は手を広げてみてください。指を含まない手のひらのサイズが、肉や魚などの主菜の量となります。そして野菜は、両手一杯分摂れるといいですね。加熱したものであれば片手一杯分が理想的な目安となります」

さらに、内臓脂肪を減らしたい方であればここから炭水化物を少し減らし、たんぱく質(主菜)を増やすといいとのこと。こんなに簡単に栄養バランスを計ることができるのなら、すぐにでも自分が食べているものをチェックできそうですね!

また、今回は弊社より、バランスの取れた食事例として手作りのお弁当を提供させていただきました。メニューは下記のとおりです。

バランスのよい食事例(弊社提供弁当)

こちらのお弁当は、アイセロ様実施のネオリア遺伝子検査「H&BP」の結果に基づいて献立が考案されています。
この検査は、遺伝子栄養学に基づいて開発されたもので、自分の生まれ持った体質を分析し、最適な食事習慣や運動の仕方を割り出すことができるものとなります。
それぞれの遺伝子タイプを12種類の動物に分類し、今回は特に下図中央に分布するこあら、コアラ、あざらし、アザラシ、ぺんぎん、ペンギンの6タイプ向けのお弁当として提供させていただきました。

図:株式会社ネオリアより

体内時計を正そう

「内臓脂肪を減らしたければ、体内時計にも注意が必要です」と牧野は続けます。

「私たちの体には、体温・ホルモンを調整する体内時計というものが存在します。この体内時計は1日24時間ではなく25時間で刻まれています。そのため、どこかでリセットしなければ、私たちの体はホルモンバランスが崩れてしまいます。」

では、どのようにリセットするのでしょうか。

「実は、体内時計をリセットしてくれるホルモンの一つに、BMAL1(ビーマルワン)というものがあります。しかし、BMAL1には脂肪を蓄えてしまう作用もあるため、上手に付き合っていく必要があります。」

BMAL1は、1日の中で大きく分泌量が変わります。朝日を浴びることにより減少し、その作用が体内時計を正してくれるのです。しかし、夜にかけて再び上昇し、ピークを迎えます。夜に食べ過ぎてはいけないとよく言われるのには、このホルモンが理由でもあるのです。

からだイズムHPより

しかし、そうはいってもどうしても食事が夜遅くになってしまうという方もいらっしゃるでしょう。その場合はどうしたらいいのでしょうか。

「夜勤などがある方は、17~18時くらいに炭水化物を摂っていただき、その後にもう1度食事をする場合は、おかずのみにしていただくという方法がいいでしょう」

また、血糖値の上昇という観点からも、食事の時間には気を付けなければいけないとのこと。食事の間隔は、最低でも4~5時間空けるようにしましょう。

アイセロ様 食堂風景

今回は栄養バランスと体内時計という2つの観点から「最強の食べ方」を伝授させていただきました。過度なダイエットは体を壊す可能性が高くなりますので、無理をせず少しずつ頑張っていきましょう!

 

健康セミナーを終えて

アイセロ様では、健康弁当を食べながら、講演を聞くイベントを毎年行っております。今年は2日間を通じて、約40名の方にご参加いただきました。講演中、お弁当を召し上がられながらも真剣に耳を傾けてくださる姿が印象的で、皆様の健康への関心の高さをあらためて感じました。
食を扱う企業として、これからもアンテナを張って皆様に有意義な情報を発信できるよう、精一杯努めてまいります。

メーキューは、今後もより一層お客様の健康増進に繋がり、食生活が楽しくなる提案や挑戦をしていきます。

※2022年度開催の「食を通して健康を考える会」詳細についてはこちら