メーキューは現在、SDGs活動を積極的に推進しています。お客様とコラボした企画を実施したり、BDF事業に取り組んだりと、少しずつですが地球を守る活動に参加し始めています。特に食を取り扱う会社として、「フードロス」や「地産地消」への関心は高く、お客様にもご協力いただきながら日々試行錯誤を繰り返しています。今回はその取り組みの一環として、規格外のミニトマトを使用したカレーを提供いたしましたので、その模様をお届けします。
市場に出せなくなってしまったミニトマト
今回は愛知県豊橋市の天野農園様にご協力いただき、イベントを行いました。豊橋市はトマトが有名な地域で、高糖度品がブランド化され日本全国に出荷されています。天野農園も多様な品種のミニトマトを育てていますが、「少し規格から外れるだけで捨てることになってしまう」と管理者の天野さんは言います。
「傷が付いていると、等級が下がったり規格外になってしまいます。また、大きさが合わなかったり、実が割れてしまって出せないということも多いですね。サイズに関しては現在、ルールが緩和されて多少融通が利くようになったのですが、それでも市場に出せないものがあります。なので、こういった取り組みは農家としてとても助かります」
今回メーキューに卸していただいたのは、規格外になってしまったものが中心となっています。しかし、割れたトマトの比率の方が大きく、全体で見ると約2割ほどになるとのこと。
「割れたものをどうするかが今後の課題ですね。割れたところからカビが生えてしまうので、お客さまには出せなくて。例えばペーストにしたり肥料にしたりなんてことを検討していますが、まだまだ方法は考える余地があります」
できるだけロスにならないよう、農家としてもいろいろな方法が模索されているようです。
丸ごとミニトマト
さて、そんな市場に出せないミニトマトを買い取り、私たちは「デミトマトカレー 豊橋産焼きトマト添え」として約40ヶ所の事業所で提供しました。ミニトマトを丸ごと焼いてそのまま添えたカレーです。そして、今回は豊橋産トマトの提供ということもあり、東三河地域を拠点とする蒲郡信用金庫様に取材をさせていただきました。
様々なメニューの中から多くのお客様にこのカレーを選んでいただき、食堂はカレーの匂いでいっぱいに。さて、気になるお味は……
「カレーの辛さと甘さが絶妙でした。ミニトマトと一緒に食べるとマイルドになって、おいしかったです」
「トマトがカレーの味に負けておらず、かといって主張しすぎず、さっぱりして食べやすかったです」
「トマトの皮がしっかりしていて、食感があり瑞々しかったです」
とのこと!ご好評をいただくことができました。
中には「ミニトマトとカレーを一緒に食べたことがなかったので勇気がいりましたが、とてもおいしかったです」と挑戦してくださった方も。多くの方に気に入っていただき、イベントは大成功となりました。
また、蒲郡信用金庫様も積極的にSDGs活動を行われており、中でも蒲郡市役所の管理栄養士と一緒に作り上げた地魚レシピ集「キッチンGAMA“魚レシピ集” 〜深海魚料理を家庭で楽しむ〜」は必見の内容となっております(詳しくはこちら)。
地元愛知県に根差した企業としての取り組み
実はトマトに関するSDGsイベントは今回が初めてではなく、今年の初めには農業スタートアップ企業の株式会社トクイテン様とコラボし、有機ミニトマトをお客様に提供するイベントも行いました。こちらでも愛知県産の規格外トマトを使用し、ミートソースパスタとして提供しました。
有機食物に関しては、世界的に注目はされているものの、まだまだこれからの分野となっています。しかし、食育の観点から見ても非常に有意なものとなるので、これから学校給食などに積極的に取り入れられていくかもしれません。
地元愛知県に根差した企業として、メーキューは地域の生産者や企業の皆様と一緒に成長し続けています。地域の農産物を活用することで、地元経済の活性化と環境保護を同時に実現することを目指しています。
理念の一部である「食を通じて地域の成長に貢献し、縁あるすべての人々の健康と幸せあふれる未来を実現する」ため、これからも多方面と協力してイベントを実施していく予定です。様々なことに挑戦してまいりますので、どうぞご期待ください!